高校(1 年生)時代の交換日記から
Ted: 1951 年 9 月 6 日(木)曇り
姓名と書くべきところを姓命と書いて刷られていた生物の試験の解答があった。腔腸動物の説明文の空白を埋める第一問題で三つ、線で結ぶ第四問題では約半数、○ または × をつける第五問題でも三つという、徹底的な間違い方だ。一学期の終りに出た浸透圧の問題がそっくりそのまま出たのに対しては、今度は大丈夫だった。クジラをクラゲと読み違えて × にしたのは馬鹿らしい。
昼食後の休みに Jack と解析の結果を聞きに行く。Jack は初め気が進まなかったにもかかわらず、職員室へつかつかと入って行った。彼の採点はまだ済んでいなかったが、 ヨウコ先生は見ている間に採点された。赤鉛筆の動く傍らで、Jack は「うん、これも違う。これァめちゃくちゃや」と、自分で指摘している。
社会は、われわれのレッスンクラスの最低が六十何点という出来栄えだそうだ。最高は満点(YMG 先生は初めのうち、「に近い」といっておられたが)。生徒会議員(には有利なような不公平な出題があったのだ。「現在、本校で認められている特別委員会に ○ をつけよ」というのがそれだ)である上に、ぼくのような単純な失敗をしなければ、Vicky は満点を取るのが当然だ。IT 先生の方のレッスンクラスは出来が悪くて、先生が謝っておられたそうだ。
『枕草子』から出題のあった国語甲でも間違いをしていたことを新たに念頭におかなければならない。「夢未だ成らず」かもしれない。(注 1)[つづく]
Ted: 1951 年 9 月 6 日(木)曇り
姓名と書くべきところを姓命と書いて刷られていた生物の試験の解答があった。腔腸動物の説明文の空白を埋める第一問題で三つ、線で結ぶ第四問題では約半数、○ または × をつける第五問題でも三つという、徹底的な間違い方だ。一学期の終りに出た浸透圧の問題がそっくりそのまま出たのに対しては、今度は大丈夫だった。クジラをクラゲと読み違えて × にしたのは馬鹿らしい。
昼食後の休みに Jack と解析の結果を聞きに行く。Jack は初め気が進まなかったにもかかわらず、職員室へつかつかと入って行った。彼の採点はまだ済んでいなかったが、 ヨウコ先生は見ている間に採点された。赤鉛筆の動く傍らで、Jack は「うん、これも違う。これァめちゃくちゃや」と、自分で指摘している。
社会は、われわれのレッスンクラスの最低が六十何点という出来栄えだそうだ。最高は満点(YMG 先生は初めのうち、「に近い」といっておられたが)。生徒会議員(には有利なような不公平な出題があったのだ。「現在、本校で認められている特別委員会に ○ をつけよ」というのがそれだ)である上に、ぼくのような単純な失敗をしなければ、Vicky は満点を取るのが当然だ。IT 先生の方のレッスンクラスは出来が悪くて、先生が謝っておられたそうだ。
『枕草子』から出題のあった国語甲でも間違いをしていたことを新たに念頭におかなければならない。「夢未だ成らず」かもしれない。(注 1)[つづく]
引用時の注
- 中学の最後の校内一斉試験で、私は Sam に次ぐ 2 番の成績だったので、次の校内一斉試験の機会には、Sam が別の高校へ行ったことでもあり、誰にも負けないつもりでいた。しかし、一学期のうちから、よく出来ることが明らかになっていた Vicky(彼女は私とは異なる中学から来た)に比べれば、劣った結果になりそうだと気づいたのである。
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