2013年5月13日月曜日

編集室が危うく水浸しに


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 9 月 11 日(火)晴れ[つづき]

 Pentagon 先生が欠席で、自習。教室を出てもよかったから、Jack と編集室へ行った。われわれがそれぞれの仕事をしていると、シャーという激しい音とともに、まず正面黒板前の教卓の上についている水道栓(ここは本来は家庭科実習室)から、続いて左手の流しにずらりと並んだ数個の栓から、水が次々に瞬時の差で噴き出した。断水をチェックするためにすべての栓が開け放され、そのままになっていたところへ、給水が復活したのだ。われわれは、火中に飛び込む消防夫のような気持で(熱さと冷たさの違いがあるが)、飛びはねる水を冒してこれを止めなければならなかった。もし、Pentagon 先生が休まなかったら、休んでも代りの女先生が自習にしなかったら、自習にさせても教室から外へ出ることを許さなかったら、許してもここへわれわれが来なかったら、編集室は水浸しになっていたに違いない*
 最後の時間は生物。ASK 先生は、「最後で、皆さん大分お疲れのようですが、もう一時間がまんして、緊張して…」と。毎週火曜日のこの時間に聞かされているこの言葉こそ、がまんできない。この言葉の方が、「調べる」(ASK 先生は自分がしゃべったことを「この間も調べましたように」といい、これから講義しようとすることを「次に調べますことは」といわれる)本筋よりも強く頭に残るからである。この時間には、風邪のため、のどが熱くてたまらなかった。

 誰かがうちへ来たので、Sam かと思って出て行ったら、Lotus だった。彼が来るのは、他の誰が来たのとも違った感じがする(一人一人の感じは当然、それぞれ異なるのだが)。解析の p. 82 の 9 を、熱いのどをさらに熱くして説明した。
Sam による欄外注記
 * 然り然り。不思議なものだ。

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