2013年5月31日金曜日

共食い式テスト/Vicky が『若きウェルテル…』の梗概を


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 9 月 26 日(水)晴れ

 どうにか片山津に落ち着いた。「群集心理が強いね」と HRA がもらした。その通りだ。この前は Onew の意見、きょうは Shingi 君の意見にみんなが引っ張られたのだ。
 昨日の C の代りに解析が入っただけで、時間割に変化がない。
 保健体育はシュートのテスト。一人がシュートをし、一人がキーパーをする。だから、シュートして得点した回数と、キーパーがキャッチした回数の和は一定である。まるで「共食い」だ。



Ted: 1951 年 9 月 27 日(木)晴れ、午後雨

 国語の教科書の「本の読み方」のところに出て来た『若きウェルテルの悩み』を読んだことがあるという Vicky が Peanut 先生からその梗概を述べさせられ、日記、恋愛、三角関係などの単語を使った。それで、その本を読んでみたくなり、読むことにした。
 Vicky が「ウェルテルという人がロッテという人に…」といったときに、先生が「ロッテとはどんな人だね」と尋ねた。すると、後ろの Jumbo が「女の人や!」と、いうともなくいったので、われわれは口を大きく開けて、ハ行のいろいろな促音を連続的に発し、教室の空気をゆさぶった。

 誰とも沢山の話はしない。われながら、自分の口がこんなにじっとしていられるのが不思議になって来る。時計の音ばかりする。児童の作文や詩の題材にしばしば使われるような静かな夜だ。

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