2013年5月26日日曜日

「アセンブルの司会…」


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 9 月 21 日(金)晴れ

 運命! 自分には何も分らないけれど、誰かがそれを知っている。それを知らなければこそ、悲劇が起こる。さりとて、それを知り得ても、同じく悲劇は起こるだろう。

 快調!とは度を越した表現かもしれないが、良好!であったことは事実。誰よりも大きな優越感を感じていた。他人のしていることがもどかしくなって、積極的に教え込んでやりたくなるような、ここまで昇って来たのだぞといわんばかりのような、何となく朗らかな気分! 何があったんだって? "727 cm" だよ。時間番号 21のネ。
(注 1)

 愉快! 奇跡! ワッハハハハハハ。弁当を食べながら、涙を出しちゃった。「きょうのアセンブリは何だい?」「音楽部の発表!」「司会は? 誰するの?」「また Kyouji(生徒会副会長の正式の下の名だ)がやってくれるやろう」と、三年生の執行委員 MYZ 君。「あいつの開会の言葉、おっかして。"ただいまよりアセンブル、アセンブルを始めます。" アセンブルていうたら、集まるという動詞やさかいな。」ぼく、「スペリング
(注 2)では e と y の違いだね。」そこへ戸が開いて、Kyouji 君がのこっと入って来る。そのときのおかしかったこと。しかし、神妙な顔をして迎えると、「きょうのアセンブルの司会、誰やったい」である。一同思わず大(どうなったか分るだろう)…。
 アセンブリは、久しぶりに胸の奥まで澄んで行くような軽やかな合唱のリズムを聞いた。
引用時の注
  1. 体育の時間に何かの競技でよい記録を出したということだろうが、何の競技だろうか。体育実技がきわめて苦手だった私は、Sam の喜びを無視するかのように、質問さえも記していない。
  2. 私が先に、「綴り」のことを普通「スペル」といっているのは間違いで、「スペリング」というべきだと Mouse 先生がいっていたと書いたのに従って、Sam は正しく「スペリング」といったのである。

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