2013年5月17日金曜日

自転車のための用件/正六角形の一辺を知って…


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 9 月 14 日(金)晴れ

 「古に帰る」というのかもしれない。固体を媒介として液体で書き記していくよりも、固体そのもので書き記していった方がよいように思う。理由はいくつかある。(注 1)

 学校にいる間も気が気でなかった。漸く友人に万年筆を借りて、「一九五九」という文字を二回ばかり書いたが、それはその次にする仕事の手段の一つに過ぎない。
 タイプの練習をしないで家へ帰り、すぐ自転車に乗って、その乗り物のための用件に行った。二度足を運んで、やっと落ち着いた。やれやれ。あの係のあんちゃん、いかにもおかしいといった顔つきだった。そうだろう、そうだろう。誰にだって分るもんか。Ted にもね。いわなければ、分るまいさ。
引用時の注
  1. 前日まで万年筆で書いていたのを、この日から鉛筆書きに戻している。

Sam: 1951 年 9 月 15 日(土)晴れ

 「正六角形の一辺を知って、その面積を求める公式を作れ」というのは大した問題でもなかったが、Funny への第二回目の問題として加えておいた。Ted なら何分で出来るかい。こんなのは覚えているかもしれないが、覚えていなくても直ぐ導き出せればそれでいいのだから——。(注 1)

 もう、きょう一日しかない。(注 2)
引用時の注
  1. 何分で出来たかは書いてないが、一辺の長さを a として、(3/2)√3 a2 という答を、私の手で欄外に書いてある。
  2. テニスの試合に向けて練習の出来る日のことかと思うが、翌日は雨で、試合のことは書いてない。

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