2013年5月29日水曜日

運動会のあとで


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 9 月 24 日(月)曇り[つづき]

 「字合わせ競走」。走りながら、ゴールに達するまでに 1 から 5 までの五枚のカードを拾わなければならないのである。2、3、1、5、4 の順に拾ってゴールイン。一等の賞品は御徳用マッチ。ゴールへ入って調べたら、5 を二枚も拾って 1 を拾わなかったためにオミットされたものなどがいた。
 「五〇歳以上競走」。誰も走る御仁がおられないので、オジャン。
 「ヨチヨチ競走」とは幼児の競走かと思っていたら、六十センチぐらいのテープで両足をくくり、小股にヨチヨチ走るのである。テープを切ったら負けになるのはもちろんのこと。
 かくして、まとまりなく面白かりし一日は終りぬ。再びバスにてわが町に帰り来たりし時は、ほの暗くなり始めてこそいたるなれ。

 なみなみと茶碗につがれた淡黄白の液体、心地よき香りが漂う。飲む。Oh! 注ぐ。飲む。チビリチビリ。また注ぐ。チビリチビリ。
 ちょっと雰囲気がおかしいや。
 歌。♪あなたのくれた帯どめの/達磨の模様がチョイト気にかかる…♪
 時。静か。誰か手を叩く。
 「出そうで出ないはお次の番。」それから。
 まだとけきれない。顔中が焼け付くようで、瞳は重い。でもまだまだ。左手の親指の方が、右手の親指の外側にある。いやいや、だからいけないのかもしれない。しかし、しかし、それは恐ろしいことだ。(注 1)
引用時の注
  1. Sam は町内の運動会のあと、成人した若者たちに混じって酒宴に参加したのだろう。私がこの日記を読んだのは約 2 週間後の 10 月 7 日だったせいもあるかもしれないが、これに対して私は何のコメントもしていない。

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