2013年6月30日日曜日

悩ましげな/息づまる気持で


高校(1 年生)時代の交換日記から

Elecky がTed: 1951 年 10 月 20 日(土)曇り

 悩ましげな…、ああ、悩ましげな…。やや突き出た瞳と唇、白っぽくあせた、泣いたあとのような表情。
 それに引き換えて、快活な、軽やかな、きつね色の輝き…。従順さはなさそうな…。全てが不完全だけれども、全てが完全だといいたい。

 生物の時間は、散歩をしたに過ぎなかった。*
 SH 時には、Purse が議長となり、旅行的遠足の目的地が手取峡谷と決定された。Sam の学校とは違って、われわれのホームは温泉地に見向きもしなかった。
 C 時には、21 番教室で行なわれる高文連・新聞研究会の準備をした。ぼくは T・S 君と椅子を運んでから、黒板に「高文連新聞研究会」、「テーマ 高校新聞を批判する」、「発表者 … … …」などの字を書いた。
Ted による欄外注記

 * 解剖実験用のカエルを捕りに行って、捕まえられなかったのだったか。

Sam: 1951 年 10 月 21 日(日)雨

 昨日そういわれていたので、九時頃から出向いて、学校に行く。まだ早い。白墨をこっそり取って来て、いたずらをしていた。
 タイプの練習はほとんどしなかった。第一体育館で篭球や羽球などをして遊んだ。

 感想はあったが、もう書くべきほどのものはない。

 夜、『白昼の決闘』
(注 1)を見た。夢じゃない。しかし、夢のようなものだ。興奮して、息づまる気持で、登場人物に注意を集める。(駄目だ。どうも表現がまずい。)
引用時の注
  1. 『白昼の決闘』(原題 Duel in the Sun)は、1946 年のアメリカ映画。キング・ヴィダー監督の西部劇。

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