2013年6月24日月曜日

作句しようという心持ち

 下に引用の日記から使い始めた 11 冊目のノート。Sam が、タイプライターで同じ文字を並べてその文字自体を大きく表す形で "PROBLEMS" の語を打った(つもりだが、 E が抜けていた。それで、M の左上に鉛筆で薄く E を書いてある。遠慮がちな書き方をしたのは私か)紙を表紙に貼って提供した。中の用紙は 1 枚目と 2 枚目がページの端の三カ所にノリをつけて軽く貼り合わせてあった。当時は何の疑問も持たなかった(ソフトな貼り合わせ方から見ると、あるいは、使用し始めてから私が貼り合わせのかもしれない)が、いま貼り合わせをはずすと、中学時代の生徒会活動(Sam が 3 年生で委員長をしていた文化部会)の議事録用ノートを転用したものと分る。4 月 18 日付けの第 1 回部会記録があるだけである。交換日記用としても、1951 年 12 月 31 日の Sam の記述を最後にして、20 ページ余りを使い残している。日記そのものは、さらに他のノートで続けたのだが、Sam は新しい年に新しいノートで書き始めたいと思ったようだ。

高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 10 月 17 日(水)晴れ

 ただ一つ 取り残されて …
 (最後の五が浮かばない)(大したことのない句だ)(いや最後の言葉で生きる)(思いつかない)(「取り残されて」はおかしいな。もっと積極的な言葉でなければ…)
 とにかく、作句しようという心持ちだけでも不思議だ。自然の風物をうたおうとしたのではない。自分だけが…、自分だけが…。やるせない。

 図書館。静かだ。二階へ。うん、あるある。……。失望! 五日間も…。

 「いよう! Neg!」(とはいわなかった。「いっちゃん!」だ。)この前のは何にも、全然。半分だけ。とにかく、「来い」だけは…(そうかい、そうかい。そうだろうと思っていた。)こういう紙は来なかったかい。ふむふむ、そう? 歩く、歩く、歩く、歩く。


 やっと分った。ある目的は達せられなかったが、これははっきり掴んだ。
 全く、全く、きょうの足はそのための。ありがとう。そして次に、「済まない」といわなければならない。

 ♪リール、リール! どこにいるのかリール♪
 何だ! いつまでも何をいってるんだ。
 駄目、駄目、駄目。たったあれだけのことだったのに。
*
Ted による欄外注記
 * ぼくが読むということを考えて、もう少し分りやすく書き給え。

[引用時の注]Sam のこの日の抽象的な書き方は、私の影響を受けたものである可能性が大きいのに、私が上記のような注文をつけたとは、いま思えば妙である。

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