2013年2月13日水曜日

試験第一日


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 7 月 10 日(火)曇り

 うーん! これは骨だぞ! なかなか大したものだ。問題の傾向だけを書こう。一、(一節の文を示して)この文はどういうことをいっているか。二、(一節の文の『』の間を)分りやすい言葉に直せ。三、次の片仮名の部分を漢字に直せ。四、自分の言語生活で反省しなければならない点を記せ。五、(二十行近くにわたる文の)大意を百字以内にまとめよ。以上である。三、四番はどうにかなるとしても、その他の問題は、一応も二応も慎重に考える必要がある。精一杯ねばることにした。五番目の問題に予想以上の時間をかけたため、提出したのは四十一人中三十八番目だった。
 第二限の生物は、うんざり! (1) 不可欠の元素十種を挙げ、どんな状態で吸収されるか記せ。… (5) 次の左と右で相似器官は一本線で、相同器官は二重線で結べ。etc. でも、案外早く済んだ。今度は五、六番目ぐらいに出した。さっさと家に帰る。
 感想? そうだね。まあ、これが普通の出来だろう。No mistake ということはありますまい。

 せっかく早く帰って来たけれども、するべき何ものもない。夏休みのプランでもと思うが、いかにすべきか分らない。明日の社会の考査のために、暗記やつめこみもしなければならない。だが、この蒸し暑さでは、何も出来そうにない。

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