2013年2月23日土曜日

盆の行事


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 7 月 15 日(日)雨

 いま頃になって梅雨らしい雨が続く。細かい点になったり、糸になったり、針金になったり、止むことがない。日曜には早く目を覚ますのだが、長く続く休みの最初の日は、その一日の活用部分を短くしてしまっても、まだまだ楽しい多くの日を作ることが出来ると思うためか、遅くまで寝てしまう。仕事——Sam のそれのように生産的あるいは動的なものではない——に取りかかれるのが五つ半。祖父のひげ剃りのための水を洗面器に汲んで来たり、捨てに行ったりするうちに、正午になっている。
 きょうを中心とする三日の間に、または来月のその期間に、仏教を信じる人びとが花束やロウソクを持参して行なう行事のため、母と出かけた。雨の大谷廟所の境内には、切子は少ししか下がっていない。ロウソクを握って火を移し、環状のロウソク立ての一ヵ所に立てて、炎の上で震えている空気を見つめると、何かを誓わざるを得なかったが、何も考えていなかったので、手を合わせても唱える文句がとっさには出て来ない。せっかく来たのだから、何でも心を新たにしようと試みた。角封筒に入れたものを受付へ出し、名前を呼ばれ、ひざまづいて、僧が「理解しながら読も」うともせずに読む経文を聞かされるという退屈な行事を省いたから、電車に乗るだけが第一義のような外出だった。第二義として、Octo に明日の映画鑑賞の時間を伝えた。

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