2013年2月14日木曜日

記憶の再生過程


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 7 月11 日(水)曇り

 見事、山あたれり! 当座預金、商業手形、金利政策、みんなすらすら書けた。どこかでトンチンカンなことを書いてはいるのだろうがネ。
 記憶の再生過程は、こういうものだ。——「金利政策を決定するのはどこか」への答を書くのに、通過審議会(なんだか物足りないな…)、通貨発行審議会(まだ物足りないぞ。ピンとこないぞ。ええと、上に何とかいう字がつかなければならない)、日銀通貨発行審議会(あっ! そうだった。通過発行審議会とは各界の代表から成っていて、日銀券の発行高を決定するのだった。では日銀何とかだ…)、日銀政策委員会(これでよい。絶対正しいぞ)。——事実、これで正しかった。試験のときのぼくは、大抵こんな具合だ。

 Jack の家はあんなところに移ったんだね。ぼくにとっても、近くて都合がよい(坂を登らなくてもよいだけ、苦労しなくてもよいしね)。もし、Jack さえ邪魔でなければ、今後はたびたび利用させて貰いたいと思う。
 Jack の親友たちの筆跡の中に、ぼくのものが全くなかったから、便りを送ろうと思ったけれども、新しい住所を聞き忘れた。それでここに、彼への言葉を書く。
 「ぼくは多くの有益な新しいものを得た。Ted に君の家を教わって、本当によかった。何と書けばよいかな。とにかく、ありがとう。」

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