2013年2月8日金曜日

信じられなかった休講


高校(1 年生)時代の交換日記から
Sam: 1951 年 7 月 4 日(水)晴れ

 木南金太郎博士(前回の講義でこう自称していた)が出張のため、バレーボールの円陣パスをする。ミスした場合は「運動場を一周」という規定を設けた。僕は一周で済んだが、多いものは五、六周しただろう。

 商業は休講になったが、そのいきさつが面白い。二年生が「休講、休講」といって来たが、また例のようにうそをついているのだろうと思っていると、Funny までもが「休講、休講」といって入って来る。おかしいなと、心の中で思った。なぜならば、先生はけさのホームの時間にはおられたし、午後はいないという話もなかったからだ。まず不審がったのは、Keti とぼくである。Funny が盛んに「帰ろう、帰ろう」といい出す。オールスター戦を一刻も早く聞きたいのであろう。でも、Keti とぼくが動こうとしないので、Funny は「賭けしよう」といい出した。こうまでいわれると、信じないわけにはいかない。しかし、合点がいかないので、Keti と Funny の間で「映画 5 回」というとてつもない賭けが成立した。
 まず、第一教官室へ行ったが、椅子はもぬけの殻。一、二の先生方に聞いてみたが、分らないといわれる。Funny はもどかしくなって、帰ってしまった。仕方なく、Keti とぼくはもう一度教室まで行くことにした。行ってみると、隣の松本先生が、「君たちは中島先生の授業を受けとるのか。来てみると誰もおらんので、びっくりしとったところじゃ。きょうは休講されるそうじゃ」といわれる。あとから誰か来るといけないというので、先生のいいつけで、「きょうの時間番号 7 の授業は中止(事実なら)」と書いて来た。

 それから図書館へ行って、『社会主義とは何か』という本を借りる。これは、この前の商業のテストがおもわしくなかったから、レポートの提出によって成績をよくする(先生がそうすることを認めている)ために借りたのである。

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