2013年4月14日日曜日

缶に描かれたような空


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 8 月 19 日(日)晴れ一時雨(つづき)

 初めは説得的、次は焦燥的・依頼的。次は多くの人名と書けるだけの皮肉と。その中にも初めの二つの要素がなくはなかった。驚愕。背を伝う汗。同調子。始まりは不意で、いおうとすることもなく、終わりそうもないところで終りの言葉。

 セミの鳴き方もいけない。ニックネームの繰り返し。(注 1)
 雨。新しいことにぶつかったようでもあり、何もかもが流され、清められたようでもある感じ。Tom を送って Jack の家へ。Jun が来ている。用件と昨夕の話と。

 恐ろしいことは、没頭と忘却と冒涜。
 缶詰の缶の表面に描かれたような、滑らかな色の空。雲もある。子犬を連れた小柄な飼い主。小学校同級生中の「傍観者」(注 2)
 何をしたらよいかが分らない。分っていても実行出来ない。女生徒の三文字。
引用時の注
  1. 本ブログへは Minnie という、女生徒のニックネームがたまに登場するが、日記帳では Min と略記していた。金沢ではアブラゼミのほかにミンミンゼミがよく鳴く。
  2. 「傍観者」とは、「名前は知っているが、話したことはない」人のこと。Sam の日記「『青年心理』の本の興味をもったところ」中の「社会的距離における友人関係」のリスト参照。

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