2013年4月11日木曜日

不思議なめぐり合わせ


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 8 月 16 日(木)曇り、午後晴れ

 珍現象。ヨシミヤへインクと原稿用紙を買いに行き、百円札で支払いをした。店の少女が持って来た釣り銭と一緒に、「Alligator 北米産の鰐」と書いた小紙片が戻って来た。
 きょうはこれ以上書かないつもりだったが、どうしても書きたくなった。Funny が監督だった野球チームの名前を単数形にして書いた小紙片(注 1)は、このノートから出て、二枚の葉書の間に挟まってポケットへ入り、そこへあとから百円札が割り込んで、紙片を挟み込んでしまったのだろう。もう少しで、この紙片はポストの中へ行くところだったよ。このような不思議なめぐり合わせは、われわれ人間だってやっている。(つづく)
引用時の注
  1. われわれの友人 Funny の別のあだ名はワニだった。それで彼は、自分の率いる町内の野球チームに "Alligators" の名をつけていたのだろう。そのことを聞いた私は、ワニの英語として知っていた crocodile(アフリカ・アジア産のワニ)との相違を辞書で調べ、Sam に伝えるために「Alligator 北米産の鰐」と書いた小紙片を日記帳に挟んでおいたのである。この小紙片が釣り銭と一緒に戻って来て、きまりの悪い思いをしたことは記憶していたが、どこで何を買ったときのことだったかは、すっかり忘れていた。

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