2013年3月4日月曜日

宿題は進まない/英語の宿題を教える


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 7 月 23 日(月)晴れ

 何ら新しいことはない。町の道路工事は遅々としているが、それでも、もはや半分近く終わってしまった。それなのに、ぼくの宿題の方は、わずかなのに、いっこうに進まない。
 午後一時から三時までの最も暑い時刻をどうやら送って、さっそく自転車で出かけた。
 セミの声がだんだん珍しくなくなって来た。何かをしていて、ふっと注意してみると、必ずどこかで鳴くセミの声が聞こえる。


Ted: 1951 年 7 月 23 日(月)晴れ

 足りない。そうだ、足りないのだ。何かをなし続けた。
 感情と思想と呼吸の交流のない午後を送ろうとしていたときに、誰かが呼びに来た。Lotus? 珍しい! いや、そういうことはない。それでも早い!——違っていた。Tom だ。肩から掛けたものと、手に持ったものと、脇にかかえたものとを、彼は携えていた。それらが一人一研究の商売道具だとは、あとで公園へ行ってから知った。英語のプリントの解答を教えてやらなければならなかった。問題は未来時制を中心にした和文英訳のものが多い。直接話法と間接話法の相互間の変換の問題もあった。系統立てて文法のことを習っているからうらやましい。ぼくがそれを深く教えて貰ったのは、中学の卒業式も済んでからのことだった。(つづく)

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