2013年3月23日土曜日

交換日記ばやり


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 8 月 1 日(水)晴れ(つづき)

 Jack の家へ戻ると、兄さんが帰っていた。金大の教授になっている友人を訪ねたということだ。兄さんは、自分も教授になれるのだが、「しんどいからならん」のだと話した。すると、Tacker が次のようにいって、兄さんを奥の部屋へ退散させてしまった。「大学教授たらていうても、大したことないな。湯川博士みたいながばっかでないさかいな。」
 Tacker は前輪がふにゃふにゃになって来た自転車で、三時半までに帰らなければならないのだと、三時二十分頃から何度も口にして、他の話しもして、帰着すべきだった時間頃にようやく去って行った。
 ぼくがすることを次々に真似してみたい友が二人いる。少なくとも今までに一つの遊びと一つの仕事
(注 1)においてそうだった。そして、Tom はもう一つを Becky と試み、いまや、Jack もそれを始めようとしている。Jack が昨日始めたばかりの交換日記を見せて貰った。彼の昨日の日記に登場している四人の人物の中の一人が交換相手だそうだが、一人はぼくだから、残る三人の中から誰かを推定しなければならない。この推理はちょっと難しかったが、もしそれが交換相手だとすれば全く不要な説明が他の二人に加えられていたから、分った(それで、キュウリ畑が平凡でないのだろうぜ)。しかし、彼らはどうやって交換を行なうのかな?
 Jack の収集を、また見せて貰った(切手でなく、葉書の方)。彼はそれを発信人別に分類した。枚数のトップは Lotus からの六通。二位が彼の古くからの友でかつ Funny の…で、ぼくとは友人であるようなないような人物からの五通。三位がぼくからの四通。これだけがずば抜けている*。今年だけで見れば、合計で二位の人物と Jubei-san とぼくが、いずれも三枚でトップである。こうして見ると、この収集もまんざら面白くないこともない。Sam との交換ノートの誕生にも、目を酷使するような葉書の使用がきっかけの役割を果たしたのだから、葉書の力は偉大である(今年 Sam は、ぼく宛に 13 円ほど使っているよ。お年玉付きは 3 円だから)。
Ted による欄外注記
 * Massy からのも四、五枚あった。書き忘れていた。

引用時の注
  1. 「仕事」というのは、勉強関連ということだっただろう。

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