2013年8月9日金曜日

英語の年賀文、芥川龍之介の「みかん」


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 11 月 18 日(日)晴れ

 Sam は赤い算用数字が 20 個と黒のそれが 9 個、その他にも多くの文字と一つの絵とが印刷されたカードに打つべき英文に困っているそうだから、ぼくが大連で OT 先生に習っていたときのプリントから書き写しておこう。
May every blessing come to you
To gladden all life's pathways through,
May you in everything succeed,
And fortune bring you all you need.

Smile awhile and while you smile,
smile another smile and soon there
will be miles and miles of smile
just because you smiled,
I wish your day is full of smile.(注 1)

The very best of wishes
I'm sending to you.
May joy be yours on Christmas Day
And all the New Year through.

Just a real sincere wish
For a very Happy New Year.
役に立つのがあるかい?

 第二放送六時三十分からの芥川龍之介の「みかん」という文は、『中等国語 一』にあったことを思い出して、その教科書を取り出し、テキストを見ながら放送を聞くことによって、朗読の仕方を勉強した。「俗物の社会と調和したくてもできなかった、孤立した天才のなやみ」が「内部に、なにか絶望的な暗い感じのする」(カッコ内は神崎清による)芥川独特の表現で、濁世や不可解な人生について述べている二、三章が教科書では除かれているのを知った。
引用時の注
  1. OT 先生のプリントにあった文には、今回引用するに当たって文法的に疑問を感じたところが複数箇所あった。そこで、最初の句でインターネット検索をしたところ、こちらに同様で納得のいく文があった。ここではそれを採用した。

0 件のコメント:

コメントを投稿