2013年8月10日土曜日

「男女交際の礼儀」の話


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 11 月 19 日(月)晴れ

 SH のとき、「きょうの第四限は、みんなホームに入っていて下さい」とだけいっておいた。たちまち、二、三人のものが、「何をするんだ?!」と聞きに来たが、「それは後のお楽しみ」といって、煙にまいておいた。ただ、一人、Onew
*にだけは、何をするかを告げてやったら、非常に喜んでいた(彼にだけいってやったという理由より、もっと違った意味で)。

 空間で両足を揃え、腰を伸ばし、反りを利用して、強く足を前に振り出す跳び方がそのフォームである陸上競技の一つの、記録評価がある。ぼくの記録は、これの世界記録を 2 で割り、その商にその商の一割を加えてセンチ未満を切り捨てたものと同じである。

 「男女交際の礼儀」について、HRA から話を聞くというのがきょうのホーム行事である。HRA は観念的な見方を中心に話した。そのあとで、Onew が質問をした。その述べ方が、ぐるぐる回っているようで、はっきりしなかった。HRA は、一般的な回答を与えた。Onew は再び立って、「実は、それはこのホームであったことですけど、先生が先に述べたような処置をとられたのだそうですが、はなはだ遺憾であると思います!」と、今度はズバリと出た。HRA と何人かの女生徒の目に血がどっと流れ出したと思った。HRA は「そんな事実はない」と否定した。そんなことを聞くのは、ぼくには全く不意だったが、それほど驚かなかった。いままであまり考えてみなかった一面を見せつけられたような気がする。
(注 1)[つづく]
Ted による欄外注記
 * 松が枝小の一塁手だった生徒(IT 君といったかな)じゃないかい?(注 2)
引用時の注
  1. Onew が抗議をしたのは、どういう事態へのどういう対応だったのか知らない。しかし、当時の高校生への「男女交際の礼儀」の指導は、形の上で男女が 1 対 1 になることまでもよくないとした、行き過ぎあったように思われる。
  2. この日の記述だけからは、こういう推定は出て来ない。前々からの彼についての記述と合わせて想像したのだろう。Sam の答えはなく、推定の正否は分らない。しかし、この日の後半(次回掲載予定)に記されている校内球技大会の野球の準々決勝で、Sam のホームともう一つのホームとの合同チームは、無安打無得点で、さんざんな負け方をしている。それを読むと、私の母校・石引小の野球チームと並んで県下の二大強豪だった松が枝小チームの一塁手ほどの名手が Sam のホームに、たとえ一人でもいたのならば、そういう結果になったはずがないとも思われる。[Sam と同じ高校にいた友人 J・M 君が、このあたりのブログ記事を読み、 Onew は松が枝小チームの一塁手に間違いないと教えてくれた。しかも、J・M 君は Onew(その時点で故人となっていた)と親友だったそうだ。]

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