2013年9月2日月曜日

Vicky が遅刻して


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 12 月 4 日(火)曇り時々雨

 昨日から三十分遅く始まることになったのに、Vicky は遅刻して解析の教室へ走り込んで来て、「のびた!(注 1)」と叫んだ。
 六限、座席の決まっていない生物の教室へ行くと、前の方がほとんど一杯だったので、いつになく後ろへ行って鞄を置いた場所が、真ん中の列を対称軸として「のびた人」と対象の位置だった。確かにそうだったはずだが、彼女が、「血が凝固しなかったならば、出血したときに、どんどん…」と、中学で習った復習のような答えをしたときには、私から逃げた(のじゃあるまいが)ような、最窓側の位置にいた。AS 先生が、骨髄内で赤血球が製造されて、そこから骨膜へ来ている血管へ、どのように運搬されるかを、「戦時中、山奥の工場で飛行機を作って」という例えで話されたのは、これで三度になる。
 血(を沢山書く日だ)液が顔にばかり集まって、不愉快な気分だ。先週のきょうもこうだったようだ。一週間毎に熱の出る風邪かな? 一斉テストだというのに、体の調子が悪くてはいけない。
引用時の注
  1. 「疲れた!」の意。

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