2013年9月11日水曜日

思慮の浅い採点


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 12 月 12 日(水)晴れ

 体操、training trousers を泥だらけにして、soccer をする。
 国語乙、『徒然草』二十九段が終わってから、先生が質問を聞かれたので、「この段ではなくて、試験の解答についてですが」といって、「で」は原因と理由の格助詞でもあるから、正しいはず、と質問した。先生は、場所を表す「で」だろうと思って間違いにしたと。思慮の浅い採点をされたのではたまらない。
 続いて、大意を読み取る試験がある。二三四段、一七〇段、三一段の三題だ。いずれも百字以内で書くのである。最初の一題は、四つに分けて、その中の一ヵ所、二題目は、後半に少しばかり、意味を取り損ねたところがあることに、佐成謙太郎の口訳を見て気づく。
いとはしげにいはむもわろし。心づきなき事あらむ折は、なかなかそのよしをもいひてむ。同じ心に向はまほしく思はむ人の、つれづれにて「今暫し、今日は心静かに」などいはむは、この限りにはあらざるべし。(一七〇段から)
分るようで分らないのは、英語のリーダーの二、三課先をよむようなものである。
 解析、p. 134 の (1) まで進んだ。ぼくは次ページの 7 を考えている。ヨウコ先生にこれで顔が立つ。P. 134 の (3) について、Otaké と Daihachi が、また一方では、 Vicky と Jap が、ああだこうだといっている。「"矩形状" だから、正方形でよいのだ。矩形でなければならんとしたら、2.499... できりがないぞ」と、ぼくが口出しした。すると、Daihachi が「もう一辺は2.511... か」といって、Otaké に「2.500... として、どこかで 1 や」と笑われた。(注 1)[つづく]
引用時の注
  1. どういう問題だったのか、これだけでは想像がつかない。

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