2013年1月31日木曜日

試験後の休日


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 7 月 6 日(曇り)

 少し暗くて、休日にふさわしくない天候だが、休息の日だ。落ち着かない気持でいると、午後初めてその転居先へ行ってみようと思っていた友の声がした。予定変更の申し出だ。それだけかと思ったら、Jack はツカツカと部屋へ上がって来た。ぼくの机の上やその周囲は、奇襲されるとまごつかなければならない状態になっていて困る。大いに取り乱した。

 歩き回ってくると、書くべきことが多くなる。Jack が帰り、昼食を終えてから、ちょっと家を出たのだ。何かをかみしめるような顔で、AK 君が向こうから来て、がくんと頭を下げる挨拶をして通りすぎた。振り返ると、NW 君が追いついて来た。Jack も…。彼は予定再変更の必要を生じて、八坂(はっさか)の彼の家からマラソンを試みたのだ。紫錦台中学の前まで、三人で歩くことになった。NW 君は、演劇部の他の連中が車引きに行ったのを迎えに行くということだった。彼は「たばた君も新聞部やろ」などと、君づけで話すので、こちらが気を張らなければならない。

 広坂で、Jack のホームのホームルーム委員で東京から来たとかで、太い声を発することで知られている IKB 君に会って立ち話をする。ぼくは彼をよく知らないから、Jack が彼とどのように話すかを観察した。

 われわれは宇都宮書店へ入った。そこで、TKR 君に会う。香林坊のド真ん中(北国新聞の三面記事がよく使う言葉だ)で再び三人連れとなったわれわれは、映画を見て帰る Lotus (KZ 君)に出会った。(出会いの説明ばかりに二十分も費やした。)登りの広坂で…(つづく)
(注 1)
引用時の注
  1. ここまで書いて、この日 Sam とノートを交換したので、続きはもう一冊のノートへ移って記されている。

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