2013年1月21日月曜日

図書館長、約十分で退場


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 6 月 29 日(金)雨のち晴れ

 昨日と同じくタイプの練習をしてから帰る。昨日は雨が降っていたのにくらべ、きょうは傘があるのに、雨は降っていない。何だかはがゆいように思うが、この方が楽だから嬉しい。

 第一限は商業のテストだった。まるっきり難しい。問題が逆になって出されているのだ。例えば、
かっこ内に適語をいれよ。
分散機関)中央卸売市場、(非営利主義)消費組合、(集積機関)産地問屋
である。何を入れればよいか見当がつくかい。ぼくの書いたのを鉛筆で入れておく。全部違った。その他も大体これに類似したもので、新聞の見出しをつけるような問題や、トンチ教室のような(面白いという意味でなくて)傾向のものばかり。

 アセンブリーは、図書館長の「図書館についての話」である。「私は声が小さい。そして、話も面白くない。それに、君たちにさわがれてはたまらんから、やかましくなったらすぐ、この壇を降りる」と前置きして始める。静かだったのは最初の数分だけ。ぼくの耳に入ったのは、「Library とはラテン語より出たる言葉であって、これは "本をしまっておく" という意味なのであります」というぐらい。それで、図書館長は相当の努力と辛抱をしたが、十分ぐらいで、約束通り退場してしまった。

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