2013年1月22日火曜日

波多野勤子著『少年期』と比較


高校(1 年生)時代の交換日記から

Sam: 1951 年 6 月 29 日(金)雨のち晴れ(つづき)

 月末なので、母のところへ手伝いに行く。帰るとき、波多野勤子著『少年期』
*(注 1)を借りてきた。もしかすると Ted は読んでしまっているだろう。まだ読んでいないのなら、読んだ方がよい。第十九信まで読んだ。内容はわれわれがやっているのとよく似たものだ。この場合は、母と子の手紙のやり取りということになっており、われわれのような日記形態ではなくて、感じたこと、思ったことなどを主とした手紙形式のものである。そこに、おのずと相違が生まれてきている。われわれの通信帳も、これを取り入れていったらよいだろう。われわれのものも、きっと偉大な記録になるに違いない。まだ書きたいことがあるが、とっくに十一時を過ぎているので、goodnight にしよう。
Ted による欄外注記
 * 半分ほど読んだところで、母が返してしまった。勤務先の本だったから。Vicky も学校で読んでいた。よく読まれている本のようだ。

引用時の注
  1. 『少年期』は1951年に光文社から刊行され、ベストセラーとなった。同年、木下恵介監督によって映画化された。

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