2013年1月27日日曜日

「君死にたまうなかれ」の感想文を書く


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 7 月 2 日(月)雨

 三十五分授業で、二時には家へ帰れる。明日から試験だから、長く引きとめておかないのだと。試験とはそれほど特別扱いしなければならないものか。自習させた先生も多い。
 国語乙の時間、与謝野晶子の詩「君死にたまうなかれ」を先生が朗読され、それについて感想文を書く。日露戦争のときの詩で、作者の弟を、作者が死から守り、命を全うさせようとする悲痛な叫びである。感想を書くための時間が短かったから、あまり考えないで鉛筆を動かし続けた。なぜ命を全うさせなければならないか、戦争がどのようなものであるかなどを、細かい字で並べ立てた。

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