2012年11月11日日曜日

夏休み前の雨


高校(1 年生)時代の交換日記から

Ted: 1951 年 6 月 28 日(木)曇りのち雨

 昨日のパスに続いて、サーブのテスト。一人が三本ずつ打つ。二本まではあまりにど真ん中だったから、少しコーナーへと思って売った三本目は入らなかった。

 われわれの一年間の中で、最も自主的計画を多く持てる一ヵ月(今年は四十日になるとか)を迎えるための準備を、天がするかのように、雨が降り始めた。湿気が手に握る万年筆の軸に曇りを生じさせる。アチーブメント・テストという夏休み前の障害が、われわれの多くの者の頭に曇りを生じさせているのと同様に。雨の音は聞こえて来ない。向かいの J 木材工業株式会社のおがくずを吹き出す機械の音だけが耳に届き、頭には文字が流れるばかりだ。文字、文字、文字。

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